「続かない」とき、まず考えたいこと
計算ドリルを用意したのに、子どもがなかなか取り組まない。最初は楽しそうだったのに、いつの間にか声をかけるたびに嫌がる。そんな場面は、家庭学習の中で起こり得ます。
続かない理由は、「やる気」だけではありません。問題が難しい、量が負担になっている、疲れている、何をすればよいか分からないなど、いくつもの理由が考えられます。
大切なのは、無理に予定どおり進めることよりも、お子さまの様子を見ながら、取り組みやすい方法を探すこと。家庭で試しやすい5つの工夫をご紹介します。
工夫 01
まずは「続かない理由」を一緒に探す
「どうしてやらないの?」と尋ねる代わりに、「どこが難しかった?」「今日は疲れている?」と、具体的に聞いてみましょう。
こんな様子があれば、進め方を見直すサインかもしれません
- 問題の意味が分からず、手が止まっている
- 間違いを気にして、書き始められない
- 学校や習い事の後で、疲れている
- 取り組む量が、その日の負担になっている
理由が分かると、復習する、取り組む時間帯を変える、休むなど、次の対応を考えやすくなります。
「ここまではできたね。どの問題から難しくなったかな?」
工夫 02
始めるきっかけを、生活の中に作る
毎回「勉強しなさい」と言われて始めるよりも、学習を始めるタイミングが分かっているほうが、取りかかりやすい場合があります。
例えば「おやつを食べて少し休んだ後」「夕食前の落ち着いた時間」など、家庭の生活リズムに合う時間を親子で相談してみましょう。
大切なのは、決めた時刻を厳守させることではありません。予定が変わる日や疲れている日は、無理のない形に調整してください。
始める前に鉛筆とドリルをそろえ、「今日はここに取り組もう」と確認するだけでも、最初の一歩が分かりやすくなります。
工夫 03
難しいときは、前の内容に戻ってみる
答えが出せない問題が続くと、計算そのものが嫌になってしまうことがあります。そんなときは、先に進むよりも「どこまでは理解できているか」を確かめることを優先しましょう。
例えば繰り下がりのある引き算でつまずいた場合は、十のまとまりや、より簡単な引き算に戻って確認してみます。必要なら絵や具体物を使い、計算の意味を一緒に考えてもよいでしょう。
「前にできたところから、もう一度やってみようか」
予定したページ数を終えることだけでなく、理解が一つ深まったことも大切な前進です。
工夫 04
新しい計算だけでなく、以前の計算にも目を向ける
新しい計算に取り組めるようになっても、以前学んだ計算に久しぶりに触れると、手順を忘れていることがあります。
家庭学習では、先へ進むことと同じように、これまでの内容を振り返ることも大切です。たとえば筆算を学ぶ中で、基本的な足し算や引き算を確認する機会も作れます。
ただし、毎日の問題をむやみに増やす必要はありません。お子さまの理解や負担に合わせて、さまざまな計算に継続して触れることを意識しましょう。
新しい内容に挑戦すること、以前にできた内容を確かめること。その両方が、日々の計算学習を支えます。
工夫 05
正解の数だけでなく、取り組んだ努力を認める
「全部合っていたね」だけでなく、「難しかったのに考え続けたね」「昨日間違えたところを確かめられたね」など、取り組む中で見られた工夫や成長を言葉にしてみましょう。
頑張りを具体的に伝えることは、子どもが「次もやってみよう」と思うきっかけになるかもしれません。
「前は迷っていた問題を、自分で考えられたね」
ほかの子との比較や、終わったページ数だけで評価せず、その子自身の小さな変化に目を向けてみてください。
どうしても取り組めない日は、休むことも選択肢
体調が悪い日や疲れが強い日まで、無理にドリルを進める必要はありません。うまくいかない日が続く場合は、量・難易度・時間帯などを見直しましょう。
大切なのは、1日できなかったことを責めることではなく、また落ち着いて取り組める形を見つけることです。
まとめ
「続けること」は、無理をすることではない
計算ドリルが続かないときは、理由を探し、始めるきっかけを整え、難しい内容を振り返り、努力を認める。そんな小さな工夫を試してみてください。
理解しながら取り組めること、できるようになったことを感じられること。その積み重ねを大切にしたいと考えています。
こつこつ夢ドリルについて
毎日の積み重ねを、将来の自信へ
「こつこつ夢ドリル」は、小学6年間で学ぶ計算を、小学3年生までに一通り学ぶことを目指す全12冊の計算ドリルです。
各ドリルは1日1ページを基本とし、学習計画によっては複数のドリルに取り組む日もあります。複数の計算分野に継続して触れられるよう、教材と学習計画表を工夫しています。
全12冊の進め方は、「その1」に収録した全体の学習計画表など、教材でご確認いただけます。お子さまの理解度や生活リズムに合わせてご活用ください。
