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小学生の計算の先取り学習
メリットと注意点

早く進むことが、目的になっていませんか?
理解と自信を育むための家庭学習を考えます。

算数の先取り計算の基礎家庭学習

計算の先取り学習は、したほうがいい?

「学校で習う前に計算を教えたほうがいいのかな」「先へ進めすぎると、かえって負担になるのでは?」。子どもの算数の学習について、そんな疑問を持つ保護者の方もいると思います。

先取り学習とは、学校で扱う予定の内容に、授業よりも先に家庭などで触れることです。理解できる内容を少しずつ増やすきっかけになる一方で、進む速さを優先すると、計算の意味を十分に理解できないままになることもあります。

大切なのは、先取りをするかどうかだけではなく、お子さまが理解し、無理なく続けられているかという視点です。

STEP 01

先取り学習で期待できること

学習内容がお子さまに合っていれば、計算の先取り学習には、次のような良さが考えられます。

01

授業で見通しを持ちやすい

すでに触れた計算に出会うことで、学校の授業に落ち着いて参加できる場合があります。

02

「できた」を積み重ねられる

自分で解ける問題が少しずつ増えることは、学習への自信につながるきっかけになります。

03

復習する時間を取りやすい

余裕を持って新しい内容に触れられれば、つまずいた部分を繰り返し確認しやすくなります。

ただし、こうした変化はすべてのお子さまに同じように起こるわけではありません。早く進むこと自体が、学力や自信を保証するものではないと考えています。

STEP 02

気をつけたい、3つのこと

① 答えが合うことと、理解していることは別

例えば繰り上がりの足し算。手順を覚えて答えを出せても、「なぜ十の位に1を繰り上げるのか」が分からないことがあります。数のまとまりや計算の意味も、必要に応じて確認しましょう。

② 難しすぎる内容を続けない

うまく解けない日が続いたり、問題を見るのを嫌がったりするときは、量を減らす・前の内容に戻る・少し休むなど、進め方を見直す目安です。

③ ほかの子と進み具合を比べすぎない

同じ学年でも、興味や理解の進み方はさまざまです。何学年分進んだかより、「前より何ができるようになったか」を見ていきたいところです。

STEP 03

始める前に確認したい、3つのポイント

新しい計算に進む前に、次のことを親子で確かめてみましょう。

今取り組んでいる計算の意味が分かる
必要なら、おはじきや絵を使って説明したり確かめたりできる。

分からないときに立ち止まれる
答えが出ない問題を、無理に飛ばして進まなくてもよいと感じられる。

家庭で続けられる分量になっている
負担が大きくなりすぎず、日々の生活や遊びの時間とも両立できる。

すべてを完璧にできる必要はありません。あくまで、お子さまの様子を知るための目安です。

STEP 04

家庭で無理なく進めるための工夫

先取り学習を取り入れるなら、新しい内容を学ぶことと、これまでの内容を確かめることの両方を大切にしたいと考えています。

家庭での声かけ例

「どうやって考えたの?」「前にできた計算も、覚えているかな?」

計算は、以前の学習内容が次の学習の土台になることがあります。たとえば筆算では、基本的な足し算や引き算の理解が役立ちます。新しい計算に取り組むようになっても、以前学んだ内容を振り返る機会を設けるとよいでしょう。

また、目標は「何ページ終わったか」だけでは測れません。つまずいたら立ち止まり、できるようになったことを親子で確かめながら進めてください。

大切にしたいこと

先へ進む → 理解を確かめる → 必要に応じて戻る。学びを積み重ねるための柔軟さを持ちましょう。

STEP 05

先取りしない選択も、大切な学習の進め方

先取り学習は、すべてのお子さまに必要なものではありません。学校で学んだことをじっくり復習したり、今の学年の計算を確実にしたりすることにも、大きな意味があります。

年長から始められなかった場合や、途中で予定よりゆっくり進んだ場合も、焦る必要はありません。「早く終える」ことより、理解しながら続けられることを優先しましょう。

まとめ

先取り学習の目的は、早く終えることではない

計算の先取り学習には、授業への安心感や自信につながる可能性があります。一方で、理解が追いつかないまま進めることには注意が必要です。

その子に合ったペースで、計算の意味を理解し、以前学んだ内容も大切にする。そんな日々の積み重ねが、次の学びを支えていくと考えています。

こつこつ夢ドリルについて

毎日の積み重ねを、将来の自信へ

「こつこつ夢ドリル」は、小学6年間の計算を小学3年生までに一通り学ぶことを目指す、全12冊の計算ドリルです。

各ドリルは1日1ページを基本とし、学習計画によっては複数のドリルに取り組む日もあります。さまざまな計算分野に継続して触れられるよう、教材と学習計画表を工夫しています。

全12冊の具体的な進め方は、「その1」に収録した全体の学習計画表など、教材の中でご確認いただけます。